4月27日(土)夜のお食事交流会(という名の飲み会)in居酒屋楽園久留米

★参加費¥5,000 ★開催時間19:30~★定員まで残り3名(事前のお申込み必須です)
★会場『居酒屋 楽園 久留米』福岡県久留米市東町33-9 鷲崎ビル1F 西鉄久留米駅より徒歩3分一番街アーケード入り口を左へすぐ

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【第四の人生】39の章:命がけの戦い装備に足りないもの

【第四の人生】
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*登場人物*

・萬里→主婦でお役目持ち。H氏を守るため、理妃ちゃんと魔法の杖製作作業。

・理妃ちゃん→陰陽師系の仲間。見えないけど感覚の鋭さがハンパない、感で霊の状況が把握できる凄腕。

 

 

H氏、夜の戦いのため

護衛と御守りを装備した

 

男は命をかけて

戦わなければならない時が

あるらしい

比喩ではなく本当の意味で

命がけ

 

現代でもそんな人が

いるんですよ

 

でも、戦いに

何かが足りないと

感じてる萬里

 

なんだろう・・・

 

H氏がたまにポツリと

言う言葉があった

 

H氏「人を羨んでは

いけないとはわかって

いるんですけどね。

萬里ちゃんを護っている

瀧琥や術具が

時々羨ましいなと

思ってしまうんです。」

 

あ!術具だ!!

 

とか思ったとしても

肉体で戦っているわけではない

H氏に何を持たせれば

いいんだろう?

 

やっぱり魔法の杖かな

 

萬里は『九節の杖』という

魔法の杖を持っている

 

九つの節がある

竹でできた杖

 

この先、

弟子が出てきた時に渡すため

予備も含めて10数本

確保していた

 

もちろん

全て手作りです

 

必要だと思う文字を

半田ごてで焼き入れし

磨きをかけて作る

 

これをH氏にも

渡そうと思った

 

確信がある訳ではない

杖は形のあるものだけど

萬里は肉体のない浮遊の時も

持ち歩いてると言ってたし、

これなら深夜の武器として

使えるかもしれない!

 

先代さんのおばあ様の頃から

使われているものだから

万能なはずだ

 

先の長い半田ごて

狙いを定めながら

文字を彫ること4時間半

 

H氏は陰陽師系の流れを

持っている人なので

セーマンとドーマン

(わからない人は調べてみて〜)

『導』という漢字

 

これだけでは完璧と思えない

あとは何をすれば良いか?

 

色々考えた結果

『氣入れ』が必要だと

気が付いた

 

あの聖地へ行こう!

 

あるお山の山頂に祠がある

龍神さんたちの詰所のような

氣の満ちた神聖な場所

この場所に行けば

自分の力以上のものが

杖に入れられるような気がした

 

一人より二人

理妃ちゃんも

誘って二人分の氣を

入れてあげよう

 

理妃ちゃんとH氏は

前世でも師弟関係だし

師匠の力の入ったものなら

それはさぞ力のこもった

良い物になるでしょう

 

山頂目指して出発

 

長い石段をひたすら登る

もう息切れ足ガクガク必至

 

でも、山頂へ着くと

佐賀県と福岡県両方を

一望することができる

素晴らしい景色の場所

 

祠にご挨拶して

その前で座り込み

氣入れをするため集中する

 

一瞬

自分がなくなり『無』になる

 

後に

理妃ちゃんが言ったんだけど

その時、

萬里はそこに居なかった

完全に後ろの方(先代)と

入れ替わっていたそうだ

 

萬里が『無』になると

後ろの先代さんが現れる

そういう仕組み

 

もちろん身体は

萬里の身体のまま

 

理妃ちゃんも同様に

氣入れをして

よしこれで魔法の杖は完璧

 

といっても

それほど実感はないのである

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