4月27日(土)夜のお食事交流会(という名の飲み会)in居酒屋楽園久留米

★参加費¥5,000 ★開催時間19:30~★定員まで残り3名(事前のお申込み必須です)
★会場『居酒屋 楽園 久留米』福岡県久留米市東町33-9 鷲崎ビル1F 西鉄久留米駅より徒歩3分一番街アーケード入り口を左へすぐ

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【第二の人生】38の章:帰る場所とはどこなのか?

【第二の人生】
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*登場人物*

・萬里→主人公の主婦ですが。毎日オバケと暮らしてます。

・H氏→リーマン能力者(本物)萬里にお役目を受け入れさせ、導くお役目を持つ自称萬里の下僕。

 

 

結局H氏にも

萬里の相棒は分からないまま

 

萬里は萬里ができる事を

ただ必死にこなしている

 

出かける→家に帰る

この数十分、数時間の間にも

何かしら見えない物を

拾って帰る

 

そんな萬里はみんなから

『霊の収集家』と呼ばれ

これは『癖(へき)』だもんね~

とよくからかわれた

 

でも、その内徐々に

その見えない者の性別や年代が

分かるようにはなってきた

 

布団へ入り

目をつぶると

現実ではない世界へ

直結する

 

寝るつもりで布団へ入り

横になるのに

萬里は確実に寝ていない

 

ある日の晩は

風呂上がり

少しくつろいでいる時から

気配を感じていた

時々ササッと視界の隅を

歩いているのが分かる

 

でも、まだ萬里は

『視えている!』という

ハッキリした自覚はない

相変わらず

視えたような気がしただけ

 

布団に入り

目をつぶった時が

視える時間だと思っている

 

まだ

肉眼で視える認識はない

という萬里の意識が

見えない相手には

伝わっているのか?

どうやら

毎日萬里が布団に入るのを

待っているらしい

 

今日は

目をつぶっているのに

なぜか寝室の入り口が見える

 

角度的には

身体を起こした状態の目線

 

ドアは閉めたはずなのに

開いている

その陰から

昭和初期を思わせる服装の

小学生くらいの女の子が

こっちを見ている

 

今日の萬里は

起きている間に

すごく疲れていたので

早く眠りにつきたい

 

少し面倒に感じたので

感情は特になく

適当に話しかけた

 

萬里「こんなとこにおらんで

早く帰りなさい~。」

 

女の子「どこに帰ればいいか

わからん!!!」

 

萬里はその怒鳴り声で

ビクッと飛び起きてしまった

近所迷惑な程の大声

 

そして考えた

たしかにそうだ

萬里はどこに帰れと言ったのか?

生きてる人なら

「おうちへ帰りなさい。」で通じる

だけど時代も違う

場所も分からないであろう

亡くなった人に帰れとは?

 

感覚的に

この女の子は泣きながら

走り去ったと思った

 

行くとこ分からず

萬里を頼ってきたのに

萬里は何も考えず

追い返すようなことを

してしまった

 

で、どこに帰らせればいいのか?

なんてふうに説明や声かけを

してあげればよかったのか?

 

『天に帰りなさい』と

言ったとして

それはどこか?と聞かれたら

適切な説明ができない

 

そこ(天)は私の家じゃない!と

切り返されたら?

 

ひとまず朝を待ち

困ったときのH氏

 

萬里「こんなことが

あったんですけど

萬里は

どうすればよかったんですか?

天に帰すとは言っても

道も知らないし

自分の立場で考えても

分かりません。

萬里はまだ

天に召されてないし

行ったことのない場所を

どう説明すれば?

萬里は

死んだらみんな

自動的に行くべき所っていうのが

分かるのかと思っていました。

 

そして追い返してしまった

あの子泣きながら走り去った

んですけど

どこへ行ったんでしょう?」

 

H氏「そういう時

分かりやすく

具体的に教えるとしたら

『お月さまへ向かって』とか

『お星様へ向かって』とか

昼間なら『お日様に向かって』

そういう言葉が

分かりやすいでしょう。

 

とにかく空に向かって

旅立たせれば

その後は

行き場は分かるはずなので。」

 

萬里「なるほど!

難しく考えすぎ?

基本的な事を忘れてしまいます

 

自分が子供だったら?て

考えたら

なんて言ってもらったら

分かりやすいか

そう考えれば簡単なこと

だったんですね~」

 

<萬里ノートより>

 

『相手の立場になって考える』

それは分かってる、そう務めている

 

生きた人間の感覚では当たり前のこと

それが

死人には通用しないと思いこんでる。

 

この概念を捨てなければいけない。

 

死んでも生きた時のまま

考え方や習慣も、性格も

悩みや不安、恐怖を感じるのも

生きた人間だけではない

死んでも人は人。

コメント

  1. まえぽん より:

    「死んでも人は人」って言葉好き(*^^*)

  2. あこさん より:

    私も、死んでも人だと言う認識が無かったので、衝撃的でした。

  3. 萬里 より:

    まえぽん>10年前のノートの言葉だけど、単純で分かりやすい(笑)
    あこさん>やっぱり、死人=オバケ=人間ではない。て感覚ですもんね(笑)

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