*登場人物*
・萬里→主婦でお役目持ち。修行修行と言いますが、日常が修行ではありますが、やっぱりリアルな厳しい修行も外せないみたいです。
・H氏→リーマン能力者(本物)当たり前ではないことを、当たり前のように言う天才。いつも顔は真顔
話は色々と
前後しているのだけど
肌寒くなり始め
冬も近づいてきた頃
ある日
H氏の口から
またもやビビる話が
飛び出した
H氏「そろそろ
行かないといけませんね。
私も時々一人で
行ってるんですよ。」
萬里「どこに?」
H氏「滝行です。」
萬里「出たー!!!
ついに出たー!」
H氏「適温になるまで
待たないといけませんが、
すでにGOサインは
出てますから。」
萬里「適温って?」
H氏「滝行は基本
最高気温が10℃以下
になってからやるものです
だから『寒行』とも
言います。」
萬里「殺す気ですか?」
H氏「今やらなくても
いずれしないと
いけないことです
とりあえず一度その場所を
見に行ってみませんか?」
萬里「色々と
気になる点はあるけど、
どんなところでやるのかは
見ておきたいですね。」
H氏「では、また予定を
合わせましょう。」
こう言う時は
なぜかいつも
暗くなってからの時間
萬里としては
娘を寝かしつけて
ダーリンに子守をしてもらえる
夜の方が気持ち的には
ゆっくりお努めできる
その場所は
そう遠くない範囲ではある
山の中
車の少ない山の麓の道を
ひたすら走る
H氏はどうしてその滝に
行くようになったのか
いきさつを聞きながら
H氏が平戸から久留米に
移住してどこがどこかも
分からない時に
車を運転していると
なぜか
勝手にウインカーを上げてしまう
何かに惹かれるように
そのまま従い車を走らせる
気が付けばどんどん
山の中へ進んでいく
この先に何があるのか知らないが
どうしても
行かなければならない気がする
萬里たちは自身の意識とは関係なく
動かされる時がある
そういう時は何かしら
誰かしらに呼ばれている時
時間に余裕がない時は
無理矢理にでも逆らうのだけど
特に急ぎの用がない時は
勝手に動く
自分の身体に従うことが
よくある
コメント
道に迷って、明かりも人気もない山の中に迷い込むのも呼ばれてる?
まえぽん>それ方向音痴でなくて?笑