*登場人物*
・萬里→主婦でお役目持ち。H氏とドライブ?初めての滝へ!もっと、はっきりと見えたら気持ちスッキリなんだけどな・・・。
・H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)涼しい顔してやってることはコントな感じが多かったりします。
車が向かうまま走り
たどり着いたその場所が
H氏がこれから
日常的に業を行う場所であり
我々が神聖な場所として
大切にするべきところだった
H氏はこの場所へ来てすぐに
『なるほど』と
納得がいったそうな
萬里の見た感じ
流れは力強いが
落ちている水の量は
それほどないようにも見える
そこは立ち入り禁止の
柵で囲ってあり
その隣には滝を見守るように
お地蔵さんのお社
きちんと管理され
大切に扱われているのが分かる
お地蔵さんにご挨拶をして
滝の真正面のベンチで
しばらく滝をぼんやり眺める
H氏が
不思議な導きで辿り着いた
この場所へ
夜中に一人で来て
どういうことをしているのか
色々と話を聞いていた
↑
恐ろしく怪しい話なのは
間違いないw
ふと話が途切れ
滝の流れを
ジッと見つめていると
所々にポツポツと
豆電球のような
光が灯りだした
1つ2つから3つ4つ
萬里「H氏、
なんかあちこち
どんどん光が
増えてないですか?
あれ?見えてるの
私だけじゃないですよね?」
H氏「そうですね~私にも
ちゃんと見えてますよ。
歓迎されてますね~
良かったですね~。
以前、
浮遊で羅○寺で
お会いした時
ありましたよね?」
萬里「はい、
その時は
見ちゃいけないと思って
すぐ目を逸らしたんですけど
H氏土色の肌で傷だらけ
ボロボロの服でしたよね。」
H氏「そうです。
ズタボロの身体でした。
表からは見えないですけど
今もボロボロですよ。
その私と同じように
ボロボロの恰好で
鋭い眼光の行者さん方が
亡くなってもなおここで
『行』をされて
おられるんです。」
萬里「亡くなってるのに
修行するんですか?
必要があるんですか?」
H氏「彼らは
筋金入りの修行僧なので
生きてようが死んでようが
常に行で鍛錬されてます。
人々を護る力も必要なので。」
萬里「それは凄いですね!
私には見えませんが・・・。
てことは、
H氏もそんな感じで
ハードな修行してるんですか?」
H氏「はい、
まず休ませてなんて
もらえませんから。
羅○寺に並ぶ崖には
路らしき道はないんですが、
転げ落ちてもまた登り
の繰り返し歩かされています。
石肌に張り付いて
一晩に何百回もカニ歩きで。」
萬里「魂だけだと何百回でも
転げてOKなんですね。
それ目的何なんでしょうか・・・。」
H氏「とにかく鍛錬です。」
とにかく鍛錬とか( ;´Д`)
それ私ら必須なの?!