〜見えない世界のおはなし(座学)〜

12月6日(日)テーマは
見えない物(者)から身を守る

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【第一の人生】10の章:夜の女たちの世界は弱肉強食

【第一の人生】
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*登場人物*

・アンナ←萬里の源氏名

・オーナー←萬里が初めて働いたお店のオーナー(この時、4店舗経営)

・マネージャー←萬里が初めて働いたお店のマネージャー

 

夜の世界に入ってからは

掛け持ちもしたりして

自営も含め

何件かの店を渡り歩きました。

女同士の世界、

しかも夜の世界、

やはり派閥があり

陰湿ないじめ・喧嘩・騙し合い

客を取った取られたは
当たり前。

 

おとなしい子や

口答えできない子ら

大人数で

虐めぬくグループも居て

アンナはそれが嫌いで
いつも敵対していた。

お店のマネージャーも

このイジメっ子らの味方。

いつも采配される時は
アンナへの嫌がらせで

堅気ではない人や

一見さんの得体の知れない人

行儀が悪くて、

みんなが嫌がる常連客・・・。

アンナはこれを

逆手に取ってやろうと思った。

客の職業がなんであれ

どんな人間であれ

お金を払って

楽しみに来ているのだから

みんな同じ「お客様」

 

問題のある客だ。

と思われている人は

大抵どこの店に行っても同じ。

女の子は変に気を遣ったり

露骨に嫌な顔したり。

 

なので、

アンナは、

皆平等に

同じ接客態度で楽しませ、
喜んで帰っていただく事を

心掛けるようにした。

 

おかげで

確実に固定客は掴んでいった。

 

なかには「愚痴」や「相談」を

しにくるお客さんまで。

初めて飛び込んだ夜の世界は

分からない事だらけ

ストレスだらけで危険も伴う。

 

だけど、自分の中のルールを決め

信念を持ったおかげで

普段なら関わることのない種類の

幹部の方々からは

とても可愛がっていただいたし、
夜の仕事の間の生身の安全は

しっかりと護られていました。

 

しかし

この頃の夜の街では

事件が頻発していた。

「あの公園は

通り抜けてはいけない。」

とか

「あの地域では、

何かが売買されてる」

とか

「どこどこで

遺体が見つかった」

とか

物騒な話ばかり。

その時

ある組織の代表との会話で

印象に残っていることがある。
「自分達の手を汚さんでも

○○人に1.2万渡せば
簡単に人は殺せる」

金銭的な事情を

抱えてる人間は

国にかかわらず

たくさん居るとは思う、

これまで怖いものだと

疑わなかった

ある組織の怖さよりも

貧困ゆえの○○人の事情が

リアルに怖かった。

もちろん、○○人そのものが

悪いわけではない

お国柄とか、気質とか

個々の性格もあるだろう。

 

だけどやっぱり

なぜか萬里は自分前世の

時代背景の雰囲気が

好きになれない。

嫌悪感や罪悪感、責任感

なんかいろんなものが

湧いてくる。

この時に

子供の頃から抱える

なんだか分からない感情を

確認したかのように

思えたのだった。

 

アンナは

お店のオーナーとも

反りが合わなかった

マネージャーと同じく

オーナーも

イジメっ子達の味方だったから。

 

イジメられてる子達を

庇って守る事も

自分しかできない

自分の役目だと

勝手に思っていたアンナは

常にイジメっ子達と

揉めていた。

 

喧嘩が起こると

オーナーから呼び出されるのは

必ずアンナの方だけだ。

 

何年もそんな状態を

ムカつきながらも

続けていたけど、

ここは絶対譲れない!

という場面の時

「どっちか辞めないと、

喧嘩は治まらない」と
お前が辞めろと言わんばかりの

オーナーの言葉。

 

「私が辞めりゃぁ

済む話なんですか?」

さすがにそろそろ嫌気がさした。

でも、アンナが辞めたら

イジメられてる

女の子達は誰が守る?

 

別に頼まれた訳でも

ないんだけど

そのまま置いていくのは

忍びないし、

女の子達もちょうど

そのお店にうんざりしていたし

 

話し合って女の子達

数名連れて

最近知り合った

マスターの店に移籍した。

 

華やかさもなくて

閑古鳥の鳴くような

お店だけど、

たまに出て来て

愚痴こぼし

お金と女の子を計算するだけの

前のオーナーとは大違い。

 

マスター自身が前に立って
働く姿を見て、

「彼を手助けして、

この店を繁盛店に仕上げ
前オーナーを見返してやろう!」

と決意。

あえて、前のお店と同じビル内の

当たり前のようにイジメっ子とも

顔を合わせるであろう

このお店(L.S←店名)へ入店。

 

そして

この新しいお店で

新たに知らなかった世界へ
引き込まれることとなる。

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