〜見えない世界のおはなし(座学)〜

12月6日(日)テーマは
見えない物(者)から身を守る

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【第一の人生】11の章:移籍した店は不思議な世界だった

【第一の人生】
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*登場人物*

・アンナ←萬里の源氏名

・マスター←L.Sという飲食店のオーナー・萬里の雇い主

・ママ←萬里が入店した時にいたママ(オタフクに似ている・口が悪い)

・社長←夜の街一の繁盛店を経営する社長(L.Sとは関係ないがマスターと仲良し)

 

 

移籍した

新しい店(L.S)には

カウンター10席と

5つのボックス席があり、
その5番目の

ボックス席の後ろには

立派な『曼陀羅』が
飾られていた、

アンナ(萬里)は

なんだか美しい絵だなあ、

という感想を持った程度。

 

働くうちに気付いた事、

ソファの下に灰が

敷いてあったり
あちこちの柱や梁に

ピラミッドの形をした

シールが貼ってある。

(↑ソファの下、炭じゃないんですよ、

本当にサラサラの灰なんです!)

初めて見た光景を

不思議に思い

マスターに聞いてみた、

マス「お店が守られて

繁盛するように

お世話になってる

霊能者のお坊さんに

お祓いしてもらって

結界を張ってもらってる、

ソファーの下の灰は空間と

座った人の浄化用で、

曼陀羅も客や

エネルギーを集める

ありがたいものなんだ。」と、

 

萬里の当時の知識では、

結界は外界からの

マイナスなものや

霊をシャットアウト
するものだと思っていた。

それはテレビや漫画で

なんとなく

聞いたことがある。

 

『お店って

これくらいのこと

しとかないと

いけないもんなんだな。』

 

『ん?しかし、それなのに

なぜにこの店は閑古鳥?』

 

目的としたことと

お店の繁盛具合が

比例していない、

色々と矛盾点はあったが

萬里は特に

何も分からないので

快適に仕事さえ

できればいいのだ。

 

ある日マスターが

マス「アンナ、うちの店

俺の死んだ親父が、

たまに飲みに来てるんで、

気が付いた時は、

水割りカウンターに

出してあげといて!」

 

アンナ(萬里)

「は?何言ってんの?」

 

ママ「あ〜、あのね

私わりと感じる方なんで、

時々気配がするから、

お坊さんに聞いてみたらね、

マスターの

亡くなられたお父さんが、

時々息子の様子見がてら

飲みに来てるらしいんよ。」

 

アンナ「は、はぁ。

そうなんですね・・・。

気付いたら出しといて。って

言われても、

気付くかどうかは

分かんないんで、

とりあえず

毎日出しときますわ。」

 

『あれ?結界張ってるのに

幽霊って入って来れるんだ?!』

 

しかし

この店に来てから

やけにリアルな人の気配や

体の一部が

見えた(ような気がした)り、

行った覚えもない所の情景や

会ったこともない顔の人が
突然頭に浮かぶようになり、

頭の中で自分の思考とは

違う言葉が連らなる

ことも頻繁に

起こるようになった。

 

でも子供の時から

「気のせいよ、夢見ただけよ。」と
言われて育った萬里は、

記憶にないことや

知らない人の顔を

頭に浮かべ、
同時に二つの事を

考える事のできる

想像力の豊かな人間だ

と思っていた。

 

そして数ヵ月後

閑古鳥の鳴いていたこの店は、
月200万~300万
いい時期には

月500~600万売り上げを

叩き出す店になり

 

この夜の街の

他店舗のオーナー(社長)さん

マスターさん方々とも

付き合いが増えて、

彼らはアンナの働きっぷりを

高く評価してくれてた。

 

この夜の街で

当時ブームになっていた

かなりの繁盛店の社長も、

アンナに会いに

よく飲みに来てくれていた。

マスターにも

ちゃんと紹介して、

更に売上UPのコツや

いろんな事を

学んでくれたらいいなぁ、と。

 

しばらくすると

社長とマスターは

地元が同じだったらしく

気が合ったのか、

よく連むようになっていた。

 

商売繁盛のコツを

伝授してもらいたいもんだ。

 

L.S(←店舗名)の

現ママは口が悪くて、

お世辞にも綺麗とは

言えない人で、

こじんまりした店だったから

ママとして成立してたんだけど、

 

アンナや

アンナと一緒に移籍した女の子たち

が抱えるお客さん達は

みんな「あのママは付けないで!」

と揃って口にする。

 

このままだと、

確実に客は減っていくだろうなぁ。

て感じの雰囲気。

 

ある日、

相手構わず自分の調子で

悪態ついて接客をしていたママは、

その繁盛店の社長を

怒らせてしまった。

 

その後

アンナの知らない間に

社長とマスター、

ママとの話し合いが

行われていたみたいで、

突然

繁盛店の社長から告げられた。

 

社長「アンナ!

お前がこの店のママになれ!」

 

アンナ「は?ママいるじゃん!」

 

社長「あいつは降格させる!

それが嫌なら辞めてもらう。」

 

アンナ「いや、ちょっと待って。

社長この店関係ないし、

そんな権限ないやろ・・・。」

 

社長「俺が言えば

マスターは必ず従う。

これについては

もう話は付いとる。」

(社長はわりと暴君タイプ)

 

アンナ「え?ママは何て?!

なんか乗っ取りみたいで嫌よ!

そんな状況で一緒に仕事なんか

できんやろうし!

かわいそうやん!」

 

社長「いや、そこんところも

もう本人と話しとる。

考える猶予も与えとる。

あんな仕事ぶりで、

ママやっていけるような

甘い世界じゃないぞ。」

 

あ、そういえば今日ママ来てないわ・・・。

 

アンナ「いや、そんな大事な事

私抜きで話せんといて!

マスターと話してから決めるけん、

社長は待っといて!」

 

という事でマスターと

個人面談。

 

結果、マスターの考え。

「大変な時期を支えて、

お店を存続させるために

一緒に力合わせて

やってきたママに対し、

そんな簡単に

切り捨てることはできない。」

 

そりゃそうですよ。

ポンと入って来た

他所モンの女に

あっさり、権限奪われたら

誰だって嫌でしょ。

 

アンナ「なんでそんなふうに

社長に言わんかったのよ!?」

 

マス「いや、逆らって

また怒らせるのもまずいし。

今まで近くでママを見てきて

自分が思ってた事を、

少しの期間しか

ママを見てない社長が

ズバリ言うてたし、

経営者として成功した社長が

指摘するって事は

よほどの問題やな〜。

とも思った。」

 

アンナ「んじゃ、最終的に

情を取るか?

売上を取るか?

ってことになるよね?」

 

マス「どうしたらいいもんか・・・。」

 

アンナ「この件で

社長とマスターの関係を

悪くするのもいかんしね。

ママはママでお客さん持ってるし、

アンナがこの店に

来るまでの間のお客さんは

ママの方がよく知ってるやん?

 

だから、ママの方から

何か動きを示すまでは

ママはママのままで、

アンナもママで

二人のママがいる店

ってのはダメ?」

 

マス「それで、

社長は納得するかいな・・・。」

 

アンナ「そもそも、

社長は客として

ママの対応に怒っただけの話やし、

人事には関係ないやん。

これに関しては

私が社長に言うから大丈夫!」

 

ってことで、

前ママが居ながらも
私はママに昇格した・・・。

25歳になったばかりの頃。

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