4月5日(金)心身健康底上げワーク/夜開催

月に1回だとしても何もしない人よりも確実に不具合は減少します。
たとえ月一治療院へ行っても、自己メンテやらない人は楽になれないのです。自分でできることを一緒に学びましょう♪

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【第三の人生】8の章:戦争って何一つ良い事ないとあらためて思う

【第三の人生】
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*登場人物*

・萬里→主婦なんですけどお役目持ってるので、修行中。あの世とこの世の対応は同時進行が日常になるようです。

・ユカり→萬里の二つ上の友達。心の病と戦いながらお店の経営をしている、おじいちゃんの遺骨を探す旅に出た。霊アンテナはいつも感度良好。

 

 

ユカりは一週間ほど

お店を休みにして

硫黄島へ旅立った

 

行ってる間は

誰とも連絡を取れない

との事だったので

 

萬里は、

「帰って来たよ!」の連絡を

ただ待っていた

 

ユカり「萬里!

帰ってきたよ!」

 

萬里「話聞きたい!

空いてる時間を

萬里にちょうだい!」

 

ユカり「閉店後でもいい?」

 

ということで

深夜ユカりのお店へ

 

萬里「どうやった?!」

 

ユカり「見つけたよ!

おじいちゃん。

かどうかは分からんけど、

10人分くらいの

遺骨を見つけた。」

 

萬里「そっか、

見つけたからすぐ

誰の物かってのは

分からんよね・・・。

骨も一部とかカケラ

だったりやろうしね。

体調は大丈夫やったん?」

 

ユカり「もうね、

死ぬかと思うくらい

ずっと体調悪かった。

でも、団体行動やし

私のことで予定を

狂わすわけにはいかんし

黙ってたけんやけどね。」

 

萬里「倒れたりせんかった?

でも、たくさん

人が死んでるところやろ?

その影響も絶対

あったはずよね?」

 

ユカり「それがね、今回は

その影響がプラスになったとよ!

これまでのツアーでは

一度の滞在期間で

10人分の骨とか見つけること

できんかったんだって。

だから、

今回のはすごいことなんだって!」

 

萬里「どういうこと?!」

 

ユカり「初めて行ったし

女だから、ずっと一緒に

付いててくれた人がいたんよ。

何も分からんし

その人に言われた事を

きちんとやろうって心掛けて

行動してたんだけど、

動き回ってると

頭痛がジワっと始まったり

強まったり、無くなったり

場所によって症状が変わる

ってのが続いてね、

その人に

なんだか分からんけど・・・って

話しながら歩いて

土掘り返しての

繰り返しだったんやけどね。」

 

今、ユカ理の話を聞きながら

萬里の頭の中には

そのイメージが広がっている

 

萬里「うん、うん。」

 

ユカり「付き添いの人が、

『ユカりさんって、

勘がある方なんですか?』

って突然聞いてきたから

よく分かんないんですけど

そう言われたことはあります。

って答えたんよね。」

 

萬里「お!本当に突然

そんな話になるもんなんやね?!」

 

もうこの流れ

現実だけの流れではないってこと

読者の皆様はお気付きであろう

 

ユカり「うん、そしたら

付き添いの人が

『闇雲に掘り返すのも

体力的にも大変ですし

その頭痛が酷くなる場所を

試しに掘ってみませんか?』

って言ったんよ。」

 

萬里「その人も

割と精神世界を

信じる人なんかな?」

 

ユカり「私も半信半疑よ。

なんでそんなこと

言い出したのか分からんけど、

確かにあちこち当てもなく

掘り返すのも大変だから

頭痛が酷くなる場所を

目印に掘り返したら、

骨が出てきてねっ

((((;゚Д゚)))))))」

 

萬里「マジで?!

((((;゚Д゚)))))))」

 

ユカり「まぁ、

一回くらいは

まぐれでもあるやろう

って思ってたんだけど、

その後も頭痛を頼りに

掘り返すとまた遺骨が出て

皆んなが私に注目しだしてね(・・;)

それからは

私の指示中心で作業が

進むようになって(・・;)」

 

萬里「やっぱ、

高性能探知機や!!」

 

ユカり「でもね、

いくつか遺骨が出始めたら

そのあとは

ただの頭痛では

済まなくなったんよ

( ;´Д`)」

 

萬里「どういうこと?」

 

ユカり「体の

あちこちに激痛が

走ったりするようになって

意味わからん( ;´Д`)

ってなったと。

 

んで、もう頭割れる!

って思うくらいの激痛が

耳の上あたりに出て、

耐えられず頭抱え込んで

うずくまってしまったんよ

( ;´Д`)

 

皆んなは

『休んでてください!』

って言ってくれたんだけど

これはきっと何かある!って

思ったんで

そこ掘ってください!!

って言って

掘ってもらったら

 

キレイにそのままの形

ヘルメットをかぶったままの

頭蓋骨が出た!

んで、激痛走ったところと

同じ部分に弾痕があってね

ヘルメット貫通してた・・・

( ;  ; )」

 

萬里「あぁ、

それ辛いよね。

亡くなった人達の

最後の痛みを

感じ取ってたって訳ね。

わかる・・・。」

 

ユカり「うん。

その時は取り憑かれたように

遺骨探知機に徹してたけど、

今思い返したら

すごく怖いことだったなって。

たくさんの人を

家族の元に返せたことは

良かったと思うけど。

こういう力

日常的になんか欲しくない

絶対普通に生活できん。」

 

萬里「ん〜、ユカりは

元々感が強いけど

必要がある時にだけ

敏感に反応してると思うから

その心配は

しなくていいと思うよ。

今回は、より多くの

遺骨を見つけることが

ユカりの役目だったって

ことなんだろうね。

ユカりにしかできない

事だったと思う。」

 

ユカり「萬里はずっと

こんな感じなんやろ?」

 

萬里「そだね。

萬里はどうも、

お役目がある

それに耐えられる身体

みたいだから、

しょうがないってか

相手の痛みや苦しみを

知るために必要な事

だからありがたいこと。

ってな感じね(^_^;)

これがないと

判断もできんしね。」

 

ユカり「私には

想像もできんけど、

それも萬里にしか

できないことなんだよね。

私もこういうことで

萬里に迷惑かけんように

せんといかんっ。」

 

萬里「いや、

何事も練習で

起こる出来事は

萬里にとって必要なこと

だから迷惑とか考えんで!

できる人間が

やればいいことやし!

必要な時は言って!!」

 

ユカり「そうね、

ありがとう。」

 

私にはそういう能力ないですから!

私、全然わかりませんから!

って、みんな言います

 

いやいや、

みんな持ってんですよ

使い所がないうちに

使い方忘れてるだけ

 

五感を研ぎ澄ます

必要がないほど

安心して暮らせる世の中って

ことなんでしょうけどね

 

人の言葉に耳を傾ける

人の心に寄り添う

人の痛みを知る

人の想いを汲み取る

 

人である以上

忘れちゃいかんところは

研ぎ澄まそう

ストレスにならない程度にね

(^人^)

 

それから

どれぐらい経った頃だろうか

ユカりはお店を

休みがちになっていると

小耳にはさんだ

 

ミカちんもユカりの事を

いつも心配していた

 

飲み会で出る機会の多い

ミカちんは解散の後

いつもユカりの顔を見に

お店に立ち寄っていた

 

お店のドアを開け顔を出し

当たり前のように

ユカりだと思い

元気に声をかけたら

 

カウンターの中に居たのは

ユカりのお姉さん

 

姉「ユカりは

ちょっと体調悪くて

休んでるから伝えとくね。」

 

ミカちんは

この状況を悲しんだ

 

ユカりは

市から許可が下りないと

処方されない

カギ付きの扉に

保管されている薬を

飲んでいると言ってた

 

多分市内で一番の

重症患者では

なかろうかと思う。

 

これがほんとに

ほんとの最後

 

もう何年も

会っていない

 

もしかしたら

硫黄島の一件が障ったのか?

もっと何かして

あげられたんじゃないか?

といろんな想いが巡る

 

ユカりは

2月3日節分の日が誕生日

この日になると

いつもより強く

ユカりの事を思い出す

 

自分で命を絶つことなく

 

病気だとしても生きて

私たちが居る事を

忘れないで欲しいね。

 

ミカちんと毎年

毎日願っている。

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