4月27日(土)夜のお食事交流会(という名の飲み会)in居酒屋楽園久留米

★参加費¥5,000 ★開催時間19:30~★定員まで残り3名(事前のお申込み必須です)
★会場『居酒屋 楽園 久留米』福岡県久留米市東町33-9 鷲崎ビル1F 西鉄久留米駅より徒歩3分一番街アーケード入り口を左へすぐ

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【第二の人生】42の章:実は萬里にはとんでもない妹が居たのです

【第二の人生】
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*登場人物*

・萬里→主人公の主婦。お役目持ってるから頑張って修行してるけど、ほぼ怒りが原動力という、導く側の人間としては致命的。

・実妹(キヨ)→萬里の妹。現在かれこれ13年程行方不明。キヨって名前だけど、ほぼ「オマエ」呼ばわり。

・妹旦那→元暴走族。実家を勝手に家出したキヨと萬里の家に転がり込んできた前歴あり。萬里のことだけは怖いと思っている。

 

 

『浮遊』世間の言うところの

『幽体離脱』

これがこれから当たり前の

日常になる

 

あれだけ嫌だった浮遊だけど

実は子供の頃からやってた

と言うのなら

今更どうしようもない

自分が何をやっているのかを

全て記憶していることは少ないから

構えるほどのことはなかった

 

だけど毎朝起きた時に

身体中が筋肉痛になっている事が

かなり苦痛

 

それでもお役目の為の

日常は向こうからやってくる

 

お盆は萬里の周りが

線香の香りに包まれた

 

身内の方々が近くに居ると

必ずその人の懐かしい香りと

線香の香りで

なぜか安心感と

気持ちが穏やかになれる

 

いつも気にかけてくれてありがとう

という気持ちだ

 

そしてもう一人

忘れられないはずだけど

時々忘れてしまっている

亡き人がいる

 

それは行方不明の実の妹

が生んだ2人目の子供

これもまた10数年前の事

 

当時、結婚していた妹が

外に男を作り

長女とまだ1歳にもならない

次女を連れて家出した

 

この時うちの両親と妹は

絶縁状態で

萬里がちょくちょく様子見と

面倒を見ていたので

家出したその日に

妹の旦那からすぐに相談と

行き先の心当たりがないか

電話があった

 

思い当るところは全部

問い合わせたが

浮気相手の男が何者で

どこに住んでいるのかは

誰も知らない

 

妹旦那は仕事を休んで

駆け回り探していた

 

やみくもに探しても見つからない

だろうと思っていたが

 

病院からの電話で

不意に見つかったと連絡があった

 

萬里「なにごと?!」

 

妹の事で

病院や警察から

呼び出されることは

今まで何度もあった

 

どうせまた妹が

何かつまらんことやらかして

勝手に騒いだんだと思った

 

妹旦那の話は

「次女が意識不明なんです!」

 

萬里「は?なんで?」

 

妹旦那「男の家で

風船を飲み込んだらしくて

呼吸が止まって

気付いたのも

救急車の到着も遅くて

脳死状態に・・・。」

 

急いで病院へ向かった

それは春日市だった

 

到着してすぐ

妹を怒鳴りあげた

こうやって私は今まで何度も

病院で妹を怒鳴っている

 

そして

どうしてこんなことになったのか

説明を求めた

 

妹「昨日

萎んだ風船を

飲み込んでたみたいで・・・。

飲んだその日はなんともなくて

気付いてなくて

今日の朝急に呼吸が止まって

慌てて救急車呼んだ。

 

飲み込んで一旦胃に入ったのが

何かの拍子に

気管に上がったみたいで・・・

 

救急車が来るのに時間かかって

脳死状態に・・・。」

 

萬里「お前が

自分の事しか考えんで

ふざけたことするけんやろうが!!!

救急車のせいにしよるが

どうせお前が

気付くの遅れただけやろう!!

ちゃんと見てなかったんやろうが!!

お前の責任たい!

どげん償うとか!!!」

 

妹「ごめんなさい・・・。」

 

萬里「謝って済むことじゃなかろうが!

お前は母親として失格や!

お前に子供産む権利は無い!」

 

もう怒りが納まらず爆発した

 

すると意外にも

元暴走族の妹旦那が

萬里をなだめた

 

妹旦那「こうなったのは俺にも

原因と責任があります、

お姉ちゃんが

怒るのもわかります。

いつも迷惑かけて

本当にすいません。

でも、今は娘の事考えないと・・・」

 

ロクに挨拶もできず

常識のなかった妹旦那は

少し成長していた

 

萬里「よかけん、

グズグズ言い訳せんで

とにかく次女に会わせろ!!!」

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