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【第四の人生】64の章:弔う心

【第四の人生】
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*登場人物*

・萬里→主婦でお役目持ち。菊池神社へ一人旅。そして現地で武光さんと会話する。

 

どの時代も

どの国でも

大勢の人が亡くなる

戦争

 

その痕跡と常に

隣り合わせにいるのが

H氏や萬里みたいな人達

 

萬里が今生きてる時代の

日本では

お国のためにとか

正義のためにとか

信仰が違うとかいう

戦争とは程遠い

 

普通なら

全く触れることのない

現代の日本で

程遠いまま過ごしてた

かもしれない

 

虐待や殺人も

ニュースの中の他人事で

済んでいたかもしれない

 

と時々思う中

 

今日も

死人と会話してる

 

そうですよね〜

大変でしたね〜

って話を聞いてあげれば

気が落ち着くのかと思って

想いを聞いていた

 

武光「まだ

やり尽くさぬまま

わしは病に倒れた。

それが無念で・・・。」

 

萬里「そうなんですね。」

 

武光「それで

そなたに願い託したく

呼び立てしたのであった。」

 

萬里「はい?」

Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

 

どういうこと?

 

一瞬フリーズ

 

理解しようと頭の中で

その言葉の意味を

グルグルと繰り返し

考えた

 

武光「わしが

やり残した供養を

そなたに頼みたい。」

 

萬里「え?

あの地図見た限り

ものすごく広範囲で

亡くなってると

思うんですよ。

とんでもない数だと

思うんですよ。

萬里にそんな力量は

ありませんので、

お断りしても

よいでしょうか?」

 

武光「できると

判断したゆえ

願い申しとる。」

 

( ;´Д`)エエエ

 

これ

断われん依頼〜?

 

相当エネルギーいると

思うんだよね〜

萬里にはまだ

無理だと思うんだよね〜

 

確かにあの地域では

あちこち落武者の

目撃情報聞くけど

それも

結構広い範囲なんだよね〜

 

( ;´Д`)アアア

 

武光「では、

よろしく頼むぞ。」

 

頭ん中でブツブツと

考えてること読んだ上で

ゴリ押し

 

しばらく

何を申されたのか

整理できなくて

ボーッとしてしまった

 

まだ返事してないのに

話決まったみたい・・・

 

武光「わしの

意思を継いでもろうて

助かった。」

 

もう、言うしかないよね

 

萬里「わかりました。

できる限り

頑張ってみます。」

 

返事はしたものの

やっぱり

頭の整理つかない

 

ベンチに座ったまま

放心状態

 

とんでもないこと

引き受けてしまった・・・

 

境内を眺めながら

先ほどの話から少し逃避して

全く関係のないことを

独り言でつぶやいた

 

萬里「どこの神主さんも

お仕事でやってて

能力はない人が

ほとんどだけど、

ここの神主さんは

力あるのかなぁ・・・?」

 

武光「まぁ、それなりに。」

 

Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

 

質問した訳じゃないのに

返事くれたぁぁぁ!!!笑

それなりに

お力持ってあるのね(笑)

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