4月27日(土)夜のお食事交流会(という名の飲み会)in居酒屋楽園久留米

★参加費¥5,000 ★開催時間19:30~★定員まで残り3名(事前のお申込み必須です)
★会場『居酒屋 楽園 久留米』福岡県久留米市東町33-9 鷲崎ビル1F 西鉄久留米駅より徒歩3分一番街アーケード入り口を左へすぐ

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【第三の人生】26の章:歴史を知る=亡くなった人の想いを知る

【第三の人生】
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*登場人物*

・萬里→主婦でお役目持ち。娘を入れようとしている保育園の過去を知り、なんとも言えない気持ちになっている。

・H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)いつも、すました顔ですごいことを淡々と話す。冗談は顔だけでお願いしたい。

 

 

 

この保育園

色々施す必要はあるものの

どう考えても現時点での

萬里の経験では

無理のような気がする

 

でも、入園は

決まってるし

早急に動かなければ

ならない事もわかっている

 

萬里「少し

腹が決まるまで時間下さい。

そしてあの場所に居る死人の

気持ちを理解するために

何が視えたのかもっと詳細を

教えて下さい!」

 

H氏「あの辺りは

いくつかの時代の

それぞれに大きな

不幸に見舞われた場所のようです。

大火事や戦争で

大量に人が亡くなり

その時の方々が成仏できずに

あの場所に留まるうちに

同じ思いや念が集まり

大きな存在になった者もいます。」

 

萬里「え?!

そんなところに

子供の集まる場所が

できてるんですか?」

 

H氏「時代が変わると

色々なことが

忘れ去られるものですからね。

それに、

よくない方の歴史は

書き換えられたり

残されなかったり

しますもんね。」

 

萬里「てことは、

悲しいとか、苦しいとか

そういう念の集まりですか?」

 

H氏「ん~、

最初はそうだったと

思いますが

年月が経つにつれ

感情が変化した者もいるし、

長く居ついたために

自分たちの居場所として

縄張り意識が強くなって

他を寄せ付けない

雰囲気にもなっています。」

 

萬里「でも、

大火事とかに関しては

広い範囲だろうから

あの園のあたりだけの

問題ではないでしょ?」

 

H氏「確かにそうです

大火事は町全体が

喪失してしまうほどの

大事件で、

お城に仕えていた武家や

商人の長屋が

連なっていたんですけど

そこがほとんど

残らない状況だったようです。

当時は今みたいに

消防車が駆けつけて

一気に水をかけるって

事もできないので

避難して燃え尽きるのを

待つしかなく

とんでもない数の人が

亡くなってますね。」

 

萬里「でしょうね。

ほとんどが木造だろうし

火事ほど怖いもんは

なかったでしょう・・・。」

 

H氏「はい、

で、その時亡くなった方々の

ご遺体も一人一人

弔うことができず

大きな穴を掘って

山積みにしたんです。」

 

萬里「は?!山積み?

お葬式とかは?」

 

H氏「家族全員

亡くなった家庭も多くて

一人一人というところまでは

追いつかなかったと思います。

みんなまとめて

お坊さんがお経をあげ

火葬してそのまま

埋めたようです。」

 

萬里「その数に対して

それだけの対応ですか?」

 

H氏「はい、

膨大な数なので

どうしようも

なかったと思います・・・。」

 

萬里「人の扱いにしては

杜撰ですね。

そりゃ、全て現代みたいには

できないのは

分かりますけど・・・。

もしかして、

山積みだから

高さ的に2階で

人影を見るんですかね?」

 

H氏「たしかに

昔の土地の高さが

ちょうど2階くらい

だったと思います。

亡くなった時のままの

感覚で生活してますから。

それで年月経って

その土を整地してダーッと

公園の方まで流したんでしょうね

骨までは出なかったとしても

遺体が埋まっていたことには

かわりないので。」

 

萬里「そんな

場所なんですか?!

酷過ぎる・・・。」

 

H氏「その時だけでなく

他の時代の

出来事も重なってるので

やっぱり数の多さは

半端ではないですね。」

 

もう、H氏

冗談は顔だけにして欲しい・・・

(。-_-。)

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