4月27日(土)夜のお食事交流会(という名の飲み会)in居酒屋楽園久留米

★参加費¥5,000 ★開催時間19:30~★定員まで残り3名(事前のお申込み必須です)
★会場『居酒屋 楽園 久留米』福岡県久留米市東町33-9 鷲崎ビル1F 西鉄久留米駅より徒歩3分一番街アーケード入り口を左へすぐ

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【第四の人生】52の章:四十九日のお礼参り

【第四の人生】
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*登場人物*

・萬里→主婦でお役目持ち。忘れないで欲しい。は死者共通の思いなんだな。

・カズヤ→だいぶ年下の後輩。自分のお通夜の日に萬里の元へ来た。

 

 

カズヤに

自分で行けとは言ったけど

行った相手に

気付いてもらえなかったら

それはそれで

ショックかもしれない

 

次の日

一応共通だった友達には

何人かメールを入れた

 

『カズヤが亡くなりました。

もし夢に出てきた時は

話しかけてあげてね。』

 

友達から電話があった

「萬里ちゃん!

長いこと連絡も取ってないし

会ってもないのに昨晩

カズヤが突然夢に出てきて

なんやろ?と思っとったら

このメールでびっくり

したんやけど!?」

 

萬里「あ!来た?」

 

友達「なんで亡くなったん?!

なんで夢に出てくるって

萬里ちゃん分かったん?!」

 

萬里「昨日がお通夜でね。

なんか病んでたみたいで

自殺だったんよ。

んで、カズヤが

萬里んとこ来て

みんなに忘れないで欲しい

って連絡してくれって

言うから自分で行け!

って言ったところ。

だからそれは夢だけど

夢じゃないよ!

なんか言ってた?」

 

友達「いや、

黙ってこっち見てる感じ

だったから

おうっ!久しぶり!

って声かけたら

笑って消えてった。」

 

萬里「気付いてくれて

よかった。

今はそうやって

いろんな人のところ

回ってると思う。」

 

友達「そういうことね・・・。

特に仲よかった訳じゃないけど

来てくれるってことは

逆に私のことも忘れて

なかったんやね。」

 

萬里「うん。

そういう子が居た

ってことは

覚えてあげといて。」

 

友達「分かった。

萬里ちゃんって

不思議なことしよるんやね。」

 

萬里「うん、まぁね^^;」

 

死に目に会えなかった時

亡くなった人と

会って話したいと思う時

そのチャンスが

一番高まるのは

亡くなってから

四十九日までの間

 

四十九日かけて

徐々に

天に昇っていくような

イメージがあるけど

 

実はこの間は

亡くなった人が

生きてる間に関わった

たくさんの人達に

お礼やお別れを

告げにいく期間

 

夢で見た感覚だけど

起きても

はっきり覚えている

それは実際に

訪れている時なんです

 

カズヤは

「自分のことを

忘れて欲しくない」

という想いが

特に強かったから

あちこち訪問するのに

大忙しなんだろうな

 

アキラくんも

そうだったけど

大抵の自殺者は後悔してる

 

その時は混乱してたり

覚悟を決めたり

勢いだったりするけど

どんな理由であれ

自分という人間が

生きていたということが

皆んなの記憶から

薄れていくことを

不安に思うらしい

 

「死にたい」って

言葉はよく聞いてきた

 

その度に

「後悔しますよ?」

と答える

 

すると

「生きてこんな

苦しい思いを

するくらいなら

死んだほうがマシ。

死んだら何も

分からなくなるから

苦痛もなくなる。」

 

そう思っているらしい

 

残される人の事考えて!

とは言わない

そんな余裕なんかないから

死にたいと思うんだし

 

でも、生きて受ける

苦痛は無くなるかも

しれんけど

 

また違う苦痛に

悩むことになる

 

それは

来世まで続くんですよ

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