4月27日(土)夜のお食事交流会(という名の飲み会)in居酒屋楽園久留米

★参加費¥5,000 ★開催時間19:30~★定員まで残り3名(事前のお申込み必須です)
★会場『居酒屋 楽園 久留米』福岡県久留米市東町33-9 鷲崎ビル1F 西鉄久留米駅より徒歩3分一番街アーケード入り口を左へすぐ

詳細はこちら

浪の下にも都が候ぞ。

トピックス
スポンサーリンク

玉です。

 

祇園精舎の鐘の声

 

諸行無常の響きあり

 

沙羅双樹の花の色

 

盛者必衰の理をあらわす

 

おごれる人も久しからず

 

ただ春の世の夢のごとし

 

たけき者も遂には滅びぬ

 

ひとえに風の前の塵に同じ

(『平家物語』)

 

この世は「無常」です。

時間を止めて「今」を留めたいと思っても、変わりゆくものを止めることはできません。

 

変転することこそが真実であり、無常の世界を避け得る人間は誰一人いません。

 

では、それらの苦しみが一切無かったら幸せなのかというと、それはそれで地獄だと思います。

 

かつて、『ギルガメシュ叙事詩』の中で、ギルガメシュ王は不老不死を求めて旅をし、先に不老不死を得ていたウトナピシュティム(ノア)に出会います。

 

ウトナピィシュティムは言います。

 

「死ねないという苦しみほど、苦しいものはない」

 

無常の苦しみを避けて生き続けたところで、生ける屍が飯を食い、排泄をするだけの存在に成り果てるだけです。

 

無常。

 

つまり有限であることには価値があります。

 

何事も変わらず、苦しみの無い「無機質な」世界に、愛情など生まれる余地はありません。

 

誰も苦しんだり悲しんだりしないのなら、他人の気持ちなどを考える必要がなくなるからです。

 

かくして、世は無常なり。すべては変わりゆき、生まれた瞬間より滅びに向かって進んでいます。

 

おぉ、帝よ。浪(なみ)の下にも、都が候ぞ。

タイトルとURLをコピーしました