*登場人物*
・萬里→主婦でお役目持ち。今高熱出してあの世が見えています。
・H氏→リーマン能力者(本物)リーマンなのでいつも仕事終わらせて来るまで待ち。
しばらく前の見える修行の頃を
思い出したので時系列はおかしいけど
書いてみる
その日は
目の前を人の姿がチラチラ
江戸時代のような感じがする
着物を着ている中年男性
特に体に不調は出ていないので
気に留めていなかった
その夜、突然高熱
目をつぶって横になると
庄屋さんだろうか商いをしている
お屋敷に祖母、父母、男の子、女の子
そしてもう一人の中年男性が
目の前をチラチラしていた男性
様子を眺めていると
この中年男性はどうも
住み込みで長年働いている
家族同然の番頭さんのようだ
この番頭さん「濡れ衣です。」
と繰り返し伝えてくる
今度は6人まとめてって
こりゃ高熱も出るわ( ;´Д`)
一人で対応できる自信はない
こんな時のH氏
萬里「江戸時代の頃のようです。
もう熱が高くて動けません
ウチまで来てもらえますか?」
H氏「こちらでも視てましたが、
早く対応した方が良さそうですね。
手が空き次第すぐに向かいます。」
萬里は熱で意識が遠くなっていく
一度に来る霊の人数が多いと
大体高熱出る仕組みのようだ
それから見える映像は
目を覆いたくなるような光景
番頭さんはバッサリと刀で
背中を斬られ突き刺されている
逃げまどう家族
みんな縄をかけられ後ろ手に縛られた
萬里『なんだこの光景は
ひどい、ひどすぎる。
なんでこんなもん見せられるんだ?!』
この状況がなんなのか
なぜこうなったのか
理由が全く分からない
番頭さんの「濡れ衣です。」
という言葉からすると
何かの罪を着せられ一家が死刑に
されたのかもしれないと推測
この光景の繰り返し
H氏早く来ないだろうか
何回もこんな残酷な映像見たくない
H氏もサラリーマンなんで
言ってすぐ動けるわけではない
それはわかってるけど
一人で対応するにも限界がある
今ならなんてことない作業も
この頃は、毎回自分が死ぬかも
しれないと思うほど苦しかった
番頭さん「私たちは
何もしていないんです。
濡れ衣なんです。」
H氏登場
萬里「早くどうにかしてください!」
H氏「これはこれは、
大変でしたね〜。
すぐ対応しましょう。
でも、萬里ちゃんを
頼ってきてるので
萬里ちゃんが話しかけて
あげないとダメですよ。
萬里ちゃんが説得してくださいね。」
萬里「いや、それはそうでも
状況がわからないのに
どう説得すればいいんですか?
まず状況教えてください。」
H氏「萬里ちゃんは、
映像からどう解釈しましたか?」
萬里「何かの罪の濡れ衣着せられて
家族みんな一緒に
殺されたんではないかと思います。
みんなパニック状態です。」
H氏「その通りなので、
そのつもりで対応してください。」
こういう時は訴えかけてくる
中心人物に向けて話しかける
そこを納得させれば大抵みんな揃って
天に帰るから