4月27日(土)夜のお食事交流会(という名の飲み会)in居酒屋楽園久留米

★参加費¥5,000 ★開催時間19:30~★定員まで残り3名(事前のお申込み必須です)
★会場『居酒屋 楽園 久留米』福岡県久留米市東町33-9 鷲崎ビル1F 西鉄久留米駅より徒歩3分一番街アーケード入り口を左へすぐ

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【第四の人生】51の章:人は存在を忘れられることが怖い

【第四の人生】
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*登場人物*

・萬里→主婦でお役目持ち。会話ができると亡くなっている実感が湧きづらい。

・カズヤ→かなり下の後輩。自宅で亡くなりお通夜の最中に萬里の元へ来た。

 

 

カズヤは

何を言いたいのか?

 

萬里「カズヤ心

病んでたんやろ?」

 

カズヤ「うん、

追い込まれて

いつからかわからんけど

何も考えられなくなって

人と関わりたくなくて

誰とも連絡絶って・・・。」

 

萬里「それは

どうにもならん

病気やけん

しょうがないよ。

でも、後悔しとるから

萬里んとこ来たんやろ?」

 

カズヤ「なんで

死んだのかが

分からん。」

 

萬里「カズヤ、

薬もやってたんやろ?」

 

カズヤ「うん、

現実から逃げたくて

そういう方法しか

思いつかんやった。」

 

萬里「アンタにも

話せる友達は

おったやろう?」

 

カズヤ「友達を

裏切るようなこと

いっぱいして

みんな離れていって

しまって。」

 

萬里「いや、

アンタはそう思ってた

かもしれんけど

みんな連絡が取れないこと

心配してたらしいよ。」

 

カズヤ「なんで

こんなことしたんやろう・・・。」

 

萬里「自分の意識じゃ

なかったんやね。

薬のせいで混濁してたの

かもしれん、

起こったことは

今更どうしようもない

来世のこと考えな。」

 

カズヤ「誰とも

会話しないまま

終わってしまって。

みんなの記憶から自分が

居なくなることが怖い。

すぐに俺のこと

忘れられるかもしれん

のが嫌なんよ。」

 

萬里「そりゃ

時間が経てばみんな

そうなるやろ。

アンタのお通夜に

誰も来んかった訳では

ないやろ?

そりゃ、連絡が

間に合わなかった人も

居るかもしれんけど。」

 

カズヤ「それは

分かっとるけど、

俺が死んだことすら

知らないまま

忘れられるのは辛い。」

 

萬里「はぁ・・・、

萬里にどうしろと?」

 

カズヤ「ねぇちゃんの友達で

俺を知ってる人達に

連絡して欲しいと。」

 

萬里「なんて

言いようがないやろ?!

まぁ、話せる範囲の人には

連絡とってもいいけど、

ほんとのところ

アンタ身体ないんやけん

自分で行けばいいやろ!

忘れて欲しくない人達

のところに行って

自分で言ったらいいやん。」

 

カズヤ「え?」

 

萬里「アンタはもう

自由に動けるってこと。

距離も時間も関係ない。」

 

カズヤ「そうなん?」

 

萬里「だって今だって

萬里のところに一瞬で

来たやん?」

 

カズヤ「なるほど!」

 

みんな何度も死んで

何度も生まれ変わるけど

その記憶はないことが

ほとんど

 

身体は借り物で

魂だけの存在になれば

想い次第で

どうとでも動けることを

その時は理解できない

生きてる時の習慣や

概念が強く残っている

 

カズヤは会いたい人に

自分で会いに行けばいいのだ

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