11月7日(木)お試し霊視(お一人50分)/完全予約制

祈祷師萬里が普段依頼を受けている『お尋ね(相談)』の簡易版
霊障かどうか分からない、ガッツリ時間を取ってもらうほどの相談や悩みではないけど・・・って方に向けてのイベント。
事前に準備がありますので、早めのお申し込みをお願いします。

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【第三の人生】7の章:波乱万丈すぎる友達も何かしら霊的役目があるのだろうか?

【第三の人生】
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*登場人物*

・萬里→主婦でお役目をもってます。あの世の人々の対応から現実を含めた対応に移行しつつあります。修行は果てしない・・・

・ユカり→ずっと一緒に遊んでられると思ってた2つ上の友達は、心の病と戦いながら毎日頑張ってる。霊アンテナは常に感度良好。

 

 

 

オープン後

元気に働くユカりを見て

少し安心していた

 

様子見もあって

ミカちんと飲みに行く時は

必ずユカりの店

 

萬里としても

屋祓い手掛けた店だから

気持ち他より

落ち着いて飲める

 

ダーリンやその連れも

時々行ってるし

いつも

お客さんが居ない日は無い

安定した経営だった

 

飲みに行くのとは別にも

会いたい時は

開店前や閉店後

顔見に行くこともあった

 

時々、

死に関する話も出てくる

あ、それはユカり自身の

死の話ではなくて

ユカりの周りで起こる(った)

死に関わる出来事について

 

ユカりの母がやっている

超会員制のお店は

市の関係者とか

公共機関の常連さんで

成り立ってて

 

看板も無く

街灯がついているだけ。

外観では何のお店なのか

分からない

 

街灯の灯りが

営業中かどうかの目安

 

いつも内側から鍵が

かかっている

 

常連さんだけが、

外からその鍵を開ける方法を

知っているので

本当に通りすがりの

一見さんは

飛び込めない

超会員制の

小料理屋兼飲み屋

 

女性だけで

代々経営しているから

危険回避のための

知恵のような感じね

 

初代はユカりのおばあちゃん。

 

おじいちゃんは

戦争で亡くなり

女手一つで切り盛りして

子供達を育て上げたという

知られていないだけで

久留米では老舗の方

なんじゃないかな

 

そのおばあちゃんも

ユカりが病気を発症する

少し前に亡くなっている

 

そして

突然その話は出て来た

 

ユカり「今度ね、

硫黄島に行くことが

決まってね。」

 

萬里「硫黄島?

って、あの戦争の時の?

あそこって

旅行で行けるとこ?」

 

硫黄島、

戦争に関係してるのは分かる

映画の舞台に

なってたのも知ってる

けどご存知の通り

萬里はかなり歴史に疎い

 

クリント・イーストウッド監督の

『硫黄島からの手紙』

イーストウッドの

映画は好きだし

観たいと思うけど

萬里は、

昔から戦争映画が苦手で

観ていない

 

『硫黄島は、

小笠原諸島に属する南北8㎞、

東西4㎞の小島だ。

よく知られているように、

太平洋戦争の末期には

この島をめぐって、

日本軍とアメリカ軍が

約40日間にわたり

激闘を繰り広げた。

栗林忠道中将率いる

日本軍2万129人は

奮戦したが、

捕虜になった

1023人以外は全滅し、

米軍も6821人が

戦死している。』

 

自衛隊の基地があるだけで

一般人は

足を踏み入れては

いけない島らしい

 

戦没者の遺族が

慰霊のために訪れるシーンを

ニュースで見たことあるような・・・

 

ユカり「実はね、

うちのおじいちゃんは

硫黄島の戦没者なんよ。」

 

萬里「あ、じゃあ

慰霊祭かなんかで

家族で行くと?」

 

ユカり「う〜ん、

その行事とは

ちょっと違うんよね。

日本中の硫黄島戦没者遺族から

何人かだけしか

選ばれない抽選があってね。」

 

萬里「抽選?」

 

ユカり「うん、

すごい数の人たちの中から

なぜか私が選ばれたんよ。

姉でもなく母でもなく、

なぜか私がね。

日本全国の遺族の中でも

志願してもほとんど

行けないらしいんよ。

 

これって凄い事みたいでね、

ガイドさんから

色々教えてもらって

準備はしてるけど、

研修も受けたりとか

しないといけないらしくて、

なんか物々しい感じで

すごくプレッシャー感じてて。」

 

萬里「で、その行く

目的ってなんなの?」

 

ユカり「遺骨探し。」

 

萬里「え?あの

何十年も前の戦争は

まだ終わってない

ってこと?!」

 

ユカり「うん。実は、

うちのおじいちゃんも

遺骨はまだ見つかって

ないんよ。」

 

萬里「それって

遺骨あるらしき場所の

検討ついた上で行くとよね?」

 

ユカり「そうだと思う。」

 

萬里「うわぁ、今の

ユカりにはあんまり

行って欲しくないなぁ・・・。」

 

ユカり「でもお国の

大事な行事みたいだから

選ばれたら辞退できないし、

どうせ行くなら

たくさんの人の遺骨を

見つけたいとは思ってる。」

 

萬里「そこ数人の

話じゃないんやね・・・。」

 

ユカり「ホテルが

あるわけでもないし

観光でもないから

結構サバイバルな

感じになるらしいからね、

体も整えとかないといかん。

でも、人生の中で

何度もない事だし、

偶然選ばれたにしては

すごく奇跡的なタイミングが

重なってね、

呼ばれてるっていうか

これは私の役目

かもしれんて思ってね。」

 

萬里「うん、

ユカりしか

やれないことかもしれんね。

萬里は見えない部分での

応援しかできんけど、

体調整えて行って来て!」

 

お店営業しながら

病気抱えたままで

正直、大勢の人の死に

関わる場所とかには

行って欲しくなかった

 

昔から

自分のことは後回しで

何よりも人の事を想うユカり

その優しさが故

心の病気になったの

かもしれない

 

見えない者達の影響も

そこには少なからずあったし

すごく心配だけど

この話をしている

ユカりの眼はしっかりと

見据えている感じ

 

今このタイミングが

必要なタイミング、

ユカりにとって

何か実りになるものが

あればいいな。

 

 

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