*登場人物*
・萬里→主婦でお役目持ち。カンくんの依頼でお店に行きました。対象者は良くん
・カンくん→飲食店の社長、食のスペシャリスト。感が強め。
・良くん→カンくんのお店のバイトくん。どこで拾ったことやら・・・
良くんのことを
自分の恋人だった人と
勘違いしている
黒髪の女性(死人)
良くんの大火傷も
どうやらこの女性が
関係しているようだ
萬里「なぜこの人に
火傷を負わせた?」
黒髪の女「私以外の女と
一緒にいるから。」
萬里「ヤキモチなのか?
それで近づく女として
萬里にも敵意を
見せとるのか?」
黒髪の女「この人は
誰にも渡さない!」
萬里「いらんわ。
私はこの子とは
何の関係もない。
なぜ火傷を負わせる
必要があった?」
黒髪の女「・・・。」
何も喋らないけど
イメージが伝わってきた
あ〜〜〜、なるほど
利き手を潰せば
女遊び(いやらしいこと)が
できないと思ったのか!
女の嫉妬は怖い
そしてなんと甚だしい勘違い
後ろ姿が恋人だった人に
とても似ていたようだ
その飛びつき抱きついた
場面を想像したらゾッとするわ
後ろから抱きついている
ということは
良くんの顔を見ていないはず
と思った萬里
まず勘違いに
気付かせなければならない
う〜ん、どうしようか
背中から動かなさそうだし
もうこれ見えてたら
すごいホラーな光景だよ
気付かないって幸せだわ〜
とか思いながら
萬里は術具として
鏡を持っていることを思い出した
よし、これで
良くんの顔を見せてやろう
ちょうどいい角度を探して
良くんの顔を鏡ごしに
見えるようにして
後ろの女性に呼びかける
萬里「顔上げて
その男性の顔を確認しなさい!
あなたの恋人かどうか
確認しなさい!」
少しづつ顔を上げ
鏡ごしに良くんの顔を見た
黒髪の女性
∑(゚Д゚)ハッ!!!
黒髪の女「間違えた!!!」
萬里「きちんと確認もしないで
この子傷付けたんよ、あんた!
どうすんのさ!」
黒髪の女「ああ、
大変なことを
してしまった・・・
((((;゚Д゚)))))))」
萬里「ヤキモチで
こんな大変な火傷負わせて
どう責任とるんだ?」
黒髪の女「あわわわわ
((((;゚Д゚)))))))」
黒髪の女、めっちゃ
慌ててるw
良くんの火傷は酷すぎて
もしかしたら
指先が動かないままに
なるかもしれないとか
移植する必要があるかも
しれないとか
だいぶ重症なのよ
そりゃ、そうよね
油に火がついたんやもん
ここはひとつ交渉をしてみよう
萬里「許してやる。
その代わり天に帰る前に
良くんの怪我が完治するまで
手伝ってあげることは
できるか?」
黒髪の女「はいぃぃ!!
お約束いたします!
何事もなく完治するよう
お手伝いさせていただきます!」
萬里「約束だからね。
守らんかったら
大変な目にあうことになるよ?
大丈夫?」
黒髪の女「絶対に
約束は守ります!!」
よし
ひとまず黒髪の女は
良くんから離れた
これで一件落着
と思ったけど
何だか気配がまだある
どこから???