玉です。
「障害者や、重い罪を犯した極悪人も、必要とされて生まれてくるの?」
生まれつき身体が動かない子供から、山元加津子さんはそう尋ねられます。
その問いに「簡単に答えてはいけない」と思ったそうです。
以前に観たドキュメンタリー映画『宇宙(そら)の約束』の内容の一部です。
私は5年前、『1/4の奇跡』という映画を観てから、主人公である山元加津子さんという方にお会いしたいという願いがあります。
養護学校の先生だった方で、今は自身の経験を講演や書籍にされています。
映画『宇宙(そら)の約束』も、山元さんが掴んだ“真理”を表現したもの。
ひとことで言うなら、
「すべての存在は、等しく宇宙の一部である」
ということを伝えている映画です。
偶然ではなく、すべて意味があり、目的を持って創られた存在だということ。
人も、動物も、山も、川も、星も…
劇中、個人的に18年前に読んだ、筑波大学教授の村上和雄著『生命の暗号』のことが紹介され、教授のインタビューもありました。
村上教授が言うには、DNA(遺伝子コード)を読み解くうちに、どう考えても、重さもないような最小単位に等しいDNAに、1000ページの本3200冊分の暗号が記録されているなんて偶然ではあり得ない。誰かがこれを書き、設計図を作ったはずだと…。
村上教授は、その設計者を“サムシングレート”と呼んでいます。
もともと養護学校の一教師だった山元加津子さんが、知識ではなく「実感」として、それを掴んでいることが凄いと感じました。
それは、自分自身が幼少期から体験してきたことや、障害児との触れ合いや、植物状態になった同僚への看護から学び、確信してきたことでもあります。
すべての存在は、必要とされて生まれてきた。
何か、偉大な、大きなものによって生かされ、「いつか来るいい日」のために、その存在を許されています。
どれだけ世の中が荒廃し、物質至上主義に流されようとも、この真理だけは揺らがないし、変わりません。
これに関しては議論の余地はなく、0か100しかありません。
ただの迷信だ。
バカげた盲信だ。
そのようなことを言う人がいようが、構いません。
その人さえも包みこむ存在がいることに、変わりないのですから。