11月7日(木)お試し霊視(お一人50分)/完全予約制

祈祷師萬里が普段依頼を受けている『お尋ね(相談)』の簡易版
霊障かどうか分からない、ガッツリ時間を取ってもらうほどの相談や悩みではないけど・・・って方に向けてのイベント。
事前に準備がありますので、早めのお申し込みをお願いします。

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【第四の人生】47の章:不穏な空気しかしない霊場

【第四の人生】
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*登場人物*

・萬里→主婦でお役目持ち。アキラくんの要望に応えてあげてます。

・理妃ちゃん→萬里と同類。視えないけど、感じる能力はズバ抜けている。

・アキラくん→死人(萬里友人ゆうちゃんの元夫)

 

 

重たい空気の中

運転して目的地の

清○寺へ

 

到着した途端

おばあちゃん達は

好き好きの場所へ向かい

散らばっていった

 

フゥ〜

 

初めて来た場所

なのに萬里の意識は

『あそこへ向かわなきゃ』

それしかない

 

理妃「萬里ちゃん

どこ行くと?!」

 

萬里「うん、あそこに

行かんといかん・・・。」

 

何かを察した理妃ちゃんは

黙って萬里に付いてきた

 

綺麗な金色の仏像の

前に立った時

なんだか我に返った

 

萬里「あれ?ここ何?」

 

理妃「萬里ちゃん、

今、萬里ちゃん

片足引きずって

おばあちゃんの

歩き方やったよ。」

 

萬里「なるほど!

まだ、おばあちゃん

萬里の身体使って

残ってたのね(^^;;」

 

理妃「なんだか

ここ神聖な空気しないよね。」

 

萬里「うん、それに

なんか燃えたようなニオイ

してない?灯油の臭いもする。」

 

理妃「え、

ニオイは分からん(・・;)」

 

萬里「なんか焦げ臭い。」

 

理妃「とりあえず

お参りして回ろうか。」

 

萬里「そうやね。

なんかあちこち

いっぱいありそうやね。」

 

清○寺は

一つの山みたいで

広範囲に

色々な仏さんが

祀ってあった

 

あちこちお参りして

回ったけど

まだ気付いてないところも

あったかもしれない

 

どの場所にも

アキラくんの姿はない

 

理妃「萬里ちゃん

どこか気になる場所は?」

 

萬里「う〜ん

今歩きで回った限りでは

なかったなぁ〜。

車で自殺してたって話

だから車を停められる

人気のない所だと思う。」

 

理妃「ってことは

車で回らんと分からんよね。」

 

萬里「うん、

ここって車でも

迷子になりそうな

森だよね(ーー;)」

 

理妃「ハマらんように

しとかなね(ーー;)」

 

車に乗り込み

道がある所へは

全部入ってみた

 

一台通れるかどうかの

細道に入った時、

少しアキラくんの

声が聞こえた気がした

 

萬里「どうやら

この先みたいよ。」

 

理妃「薄暗いね。」

 

木々が茂って

鬱蒼としている

 

車を降りて歩き回って

一本の大きな木の根元に

狙いを定めた

 

お塩とお神酒で

お清めをして

静かに声を聞いてみる

 

待ってましたとばかりに

アキラくんは喋り出す

 

アキラ『ごめんね、

ここまで来てもらって。

どうしてもゆっくり

話がしたかったとよ。』

 

萬里「何が

言いたかったと?」

 

アキラ『お参りに

来て欲しいと。』

 

萬里「誰に?」

 

アキラ『ゆうと娘に。

俺が死んだこと

知ってるはずやけど、

まだお参りには

来てくれてないとよね。』

 

萬里「あんた

ほんと勝手やね。」

 

アキラ『ごめん

わかっとるんやけど。

二人の顔見たいし

俺という人間がいたことを

忘れんで欲しいけん。』

 

自殺者って

割と同じこと言うのよね

『忘れないで欲しい』

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