玉です。
ポストキャピタリズム。
つまり、行き詰まった資本主義の次に来るのは何かを考えたとき、どうしても「利他」というものがキーワードになると思います。
資本主義は、確かに人を豊かにしましたが、格差も生み出しました。
ゆ
欲望は底を知らず、資本主義の触手は地の果てまで伸び、石油を飲み干し、物も食糧も余るほど溢れているのに、貧困はなくならない。
若者たちは車や物を持たず、服にもお金をかけなくなり、結婚でさえ無駄な「消費」だと感じる時代。
果たして「豊かさ」とは何か?
物やお金を持っていて満足する時代は終わりを告げ、もっと高い満足を満たしたいと思うようになっているように見えます。
高級車に乗り、いい服を着て、それを飲み屋でひけらかすような時代ではありません。
ポストキャピタリズムは、「誰かのために」「世の中のために」という欲求に裏付けられているべきです。
もちろん、それは「数」の原理とも違います。
賞賛の数、売り上げの数、「いいね」の数、選挙の得票などが、ただ多ければいいということでもありません。
それは、「民が愚かであれば衆愚政になる」ことと同じで、大多数の民意が正しいとも限らないのは、マスメディアや政治が妥協の産物に成り果てていることが証明しています。
本当の意味で、私欲を離れた「利他」とは何かを、考えていかなければならないと思います。