玉っす。
魔女の定義は難しい。
魔女狩りといえば、12世紀以降、キリスト教の主導によってヨーロッパを中心に行われ、数百万人が犠牲になったとも言われる“異端審問”です。
当然、為政者による裁判および処刑を含みます。
もともと民衆の間から起こった魔女狩りは、18世紀まで続き(広義には20世紀まで)、中には男性も含まれました。
魔女の定義は、
「キリスト教以外の神を信じる(古い信仰や多神教など)」
「魔術を使う(おそらく、占星術、医学、科学、化学、数学、東洋思想も含む)」
「悪魔と契約した(あるいはとり憑かれた)」
などなど…
要は、為政者やキリスト教による支配の邪魔になる存在を根絶やしにしたってことです。
魔女狩りの根拠とされたのは 、旧約聖書『出エジプト記』の「女呪術師を生かしておいてはならない」という記述です 。
ここで言う女呪術師とは、「魔法を掛ける」とか「魅惑する」という意味の言葉が語源。
この曖昧な表現が、聖書の編集時に「魔女」(Witch)という言葉に訳され、当時の人々のイメージに合わせて書き換えらました。
編集者の責任は重い…。
魔女として訴えられた者には、町や村、もしくはその近郊に住む女性で、貧しくて教養がない、あるいは友人が少ないといった特徴を持つものが多かったようです。
ただ、フランスを救い、後にそのフランスによって19歳で処刑されたジャンヌダルクも、いわゆる魔女認定をされたと言われています。
きっと、単に「ムカつく」という理由で、無理矢理魔女にされた人も大勢いるはずです
だから、魔女=邪魔になった人というのは明白。
いかなる理由であっても、考え方が合わないという理由で、仲間外れや虐めを行ってはならないと思います。
形は違っても、今の日本は、まだまだムラ社会的な排他性や虐めの習慣があります。
県、町、会社、隣近所、2~3人の集まり…
その“ムラ”の単位は様々です。
習慣というか、浅はかな人間心理かもしれません。
もちろん、社会的に間違った人は糾弾され、罰を受けたり、反省をしないといけませんが、しかし、時おり振り返るべきは、「自分勝手な基準で魔女を作り出していないか?」ということです。
コメント
萬里も狩られる(笑)
いやいや、狩らせません(笑)