お盆が終わったからといって楽になれるわけではない、
錆びたロボット状態のぎこちない動き
それでもなお気力で抵抗する萬里です( ´ ▽ ` )ノ
そろそろ、ちほ先生に泣きつく予感・・・。
佐賀城は静か・・・
佐賀城本丸歴史館。うん、とても綺麗。
佐賀城や佐賀の偉人の歴史について、じっくり見て回りましたよ。
本丸御殿を復元されてるそうで、和の空間が好きな人にはとても良いところかも。
大奥とかに出てくるような畳敷きの廊下や広間が非日常的でワクワクします。
タイムスリップしたような空間を堪能したけど、
萬里を呼んだであろう誰かには遭遇しないまま肩透かし感(・・;)
入り口の『有田焼風鈴』の音色をしばし聴きながら、歴史館内部での霊査を振り返る。
萬里さん、なんか不完全燃焼な感じになってますね。
この中でそれらしきところは、当時の茶室をそのまま移設した空間だけだったでしょ?
うん、そやね〜、確かにあの空間には入りきらんかった。
にしても、あまりにも何もなさすぎ。
ここはあまりイザコザも無く、わりかし平和なお城だったのかもしれん。
もしかすると、すごく良いお殿様で、民衆に慕われていたとか、人柄で上手に統治してたとか、有馬藩に比べたらめっちゃ安泰な地域やったんかも。
なるほど〜。となると、やはり美術館の方に何かあるかもしれんですね。
移動してみますか!
てかさ、ここで随分長居してしまったけど、美術館の時間大丈夫なん?
17時までとかやないん?
私も時間足りんかもと思ってたけど、なんと!18時までです!!
余裕で行けちゃいますね〜。
あ、何も考えずに動いても、ちゃーんと
時間分配もうまいこと仕組まれてんのね(−_−;)
流れは博物館・美術館
お!相田みつを展やってるよ!!
行かんでいい?
そんな時間はないですって!!
早く目的のもの探しましょ!!
はいはい、ちょっと言ってみただけです(−_−;)
ここも、初めてきたよ〜!
県立ってくらいだからさすがに広いわ〜
初めて来たとこやし、広いし、どこに何があるのかすらわからん!
博物館と美術館一緒になってるから、案内板見て絞り込んだほうがいいかもしれんね。
そうですね〜。そもそも仏像がある雰囲気でもないですよね・・・。
どちらかというと博物館の方ですかね?
そうやろね〜。博物館の方から見ていこうか。
てか、2階、3階て書いてあるけど・・・この階段登るのかな?
やたら暗くない?え、足元照らすとか、階段用の電灯とか普通あるよね?
ほんとだ〜。なんか怖い・・・。
ともちんは少し躊躇して立ち止まっている。
けど、萬里はその階段の暗闇に誘われる気がして、
その先に何があるのか気になって、自然と足が向いている。
萬里の本心的には「嫌だ、なんか気持ち悪い」
だけど階段のその先を目指して、我が足はスタスタと進んでいく。
一直線に進む萬里に慌てて付いてくるともちん。
まだ階段を登りきらないところで、目の前の暗闇の中に顔が現れた!
ともちん・・・。仏像が居た。
蓮の上に乗ってるよ。
え?ここ階段ですよ?!
わっ!!デカっ!!想像してたよりはるかにデカイっ!!
うん、びっくりするくらいデカイ・・・。
『阿弥陀如来』って書いてあるよ。平安時代って書かれてるけど、実際はどうかわからんね〜。色の違うこの手の部分が制作された時の一番古い感じする。
えっ!?なんでこの手の先だけ色違うんすかね?!
なんか見れば見るほど怖い。
何か違和感がすごくて、でも浮遊で見たのと同じだし、
意味があるのは間違いない。
萬里は如来像のお顔をジッと見つめ、しばらく立ち尽くしていた。
萬里が何かを視ていると感じるともちんは、黙って一緒に立っている。
平安時代の仏像とかさ、大層なもんのはずなのに、なんでこんな階段突き当たりの踊り場みたいなところに照明も無しにザッとした感じで置かれてるんやろね・・・。
たしかに。大事にされてる感じはしないですよね。
不思議〜。
この仏像ってことに間違いないけど、まだ何か意味掴める感じじゃないから仏像お返しして、お参りしといたらよかろう。せっかく来たから、博物館で情報収拾して帰ろう。
展示室の方は歴史的発掘物が、ガラスケースの中にたくさん並べてある。
それらの物を見ながら、それぞれの時代のことを想像して、
なるほど〜って思うことはたくさんあった。
浮遊で盗みを働いたかもしれない石碑と仏像は、
在るべきところにお返ししたので、ひとまず完遂な気はするが、
その意味はまだ解釈できていない。
その場で集中することが難しい時は
持ち帰り案件として、後ほど続々と映像が送られてきたりするから、
それを元に本当のやるべき事を見つけて遂行しないといけない。
実際準備していた『霊収集』の御守りには、
ほとんど何も入ってない状態で帰宅してる。
通常、大量の霊がいると予測できる時は、
その御守りに霊達を入れ込んで持ち帰り、
まとめて供養するためにお焚き上げをしたりするんだよ。
今日の遠足を振り返る
帰宅後、事務所でコーヒー飲みながら振り返る。
きっと、ともちんはこの一連の出来事が
何を意味していたのかハッキリ理解できてないと思う。
萬里もそう、だから今日あった事、視た事を振り返って検証しなければならない。
あの仏像さ、阿弥陀如来って書いてあったけど、如来さんの顔っぽくなかったと思わん?
ほら、如来さんって、こうもっと柔和な感じで神々しい優しさ溢れる表情ってイメージない?
すんません、私如来さんがそもそもよく分からんので^^;
お顔見ても「こんな感じなのか〜」って普通に受け取って見てました。
如来さんってね、他力本願の真髄みたいな仏さんで、誰でもどんな人でも如来さんにすがれば、極楽浄土へ行ける!って信じられてると。
善人は当たり前だけど、罪人すらも阿弥陀仏唱えて如来さんにお願いすれば、極楽浄土へ行ける。って、聞いたらなんて素晴らしい仏様なんだ!って思うやろ?
誰にも平等に安らぎを与える仏様、ってなるともっと柔らかい顔をしてるもんだと思うんよね。
その話聞くとそうですよね〜。だから萬里さんはお顔をジッと見てたんですか?
そう言われると、あの仏像は少し険しい顔してたような気がします。
そう、性別はそもそもないんやけど、どちらかというと如来さんは
女性的な柔らかさをイメージさせる感じなんやけど、
あの仏像は、どう見てもかつて生きてた男性のような顔だな〜、
悲しげで苦しみを抱えたような顔だな〜、
極楽に連れて行ってもらえそうにない顔だな〜って、違和感しかなくて(^^;;
そう言われればそんな感じでしたね。
で、違和感が何なのか?仏像の顔をジッと見てたんよ。
そしたら、仏像の足元に男の人がずっと居る事に気付いちゃってね・・・。
((((;゚Д゚)))))))はぁっ!?
なんでそんなこと、今言うんですかっ!!!
帰ってお風呂一人で入れんやないですかっ!!
もしかして連れて帰ってきたんですか?!
うん。多分この人が何か訴えて来てたんやないかなと思って( ̄▽ ̄;)
あの仏像、転々と移動させられてあの場所に来てるみたいだけど、
この男の人ずっと仏像と一緒に移動してたみたいやから、
すごく思い入れがあるみたいやし・・・。
萬里達に盗ませたのはこの人かもしれないなと思って。
え〜、もうトイレ行くのも怖いっすよ〜( ;´Д`)
じゃ、博物館で萬里さんが仏像をジッと見てた時には、
すでにその男の人居たんですか?
うん、居た。仏像の横っていうか、足元でずっとうごめいてたから、何だろう?と思ったけど、ハッキリ姿見えんかったけん、ほっといた。
ともちんが立ってた側の足元でモゾモゾしてたよ(笑)
そしたら今になって続々と映像が出てき始めたから・・・。
((((;゚Д゚)))))))えええっ!!
あの時の状況思い出したら、めっちゃ怖いっ(´;Д;`)
何で今言うんですかぁ〜〜〜!
いやいや、全体像が視えてきたから検証しなくっちゃ!
あの時は何も把握できてなかったし、怖がらせるだけになるから言わんよ(笑)
ともちんがこんな怖がりだったとは知らんかった(笑)
なのによく城まで、強引に連行したよね〜( ´Д`)y━・~~
無意識で動かされるってこういうこと〜♪
つづく・・・
♪いつも読んでいただきありがとうございます♬
フムフム、そんなこともあるんだ〜!まぁ、なんやわからんけど頑張ってくれたまえ!!